所沢市清掃事業所

Q:清掃事業所とは何のことですか。  
  市民の生活から出るゴミを処分するところです。
  所沢には西部清掃工場に3基、東部清掃工場に2基の焼却炉があります。
Q:どうして所沢の清掃事業所が問題なんですか。
  所沢のダイオキシン問題はくぬぎ山周辺に密集する産業廃棄物処理場への不安から始まりました。1997年市と市民が一体になってダイ   オキシン問題に取り組もうとしていた頃、市は清掃事業所は問題ないと公言していました。ところが同年9月埼玉県と所沢市が相談して平   成6年度の測定結果を情報公開に応じられないように秘かに持ち帰っていたことがわかりました。その測定結果では平成6年に西部清掃工  場で排ガス中に12000 ナノcという高濃度のダイオキシン類が検出されたというものでした。12000ナノcというとドイツの基準0.8ナノc  から考えると150倍にもなるのです。また、平成8年度の調査では高い数値が出るのを恐れて測定の日だけ活性炭を吹き付けて数値を下   げる操作をしていました。測定の日は普段は燃やしているプラスチック類も燃やさなかったということもわかりました。
 

  市は県に提出していた平成6年度測定の際に検出された12000ナノcという デ ータを情報公開に応 じられないように、もちかえっていた。


 市清掃事業所平成8年度のダイオキシン類測定の際に活性炭を噴霧していた


所沢市清掃事業所ダイオキシン類測定データ  ダイオキシン・清掃事業所調査結果についての市民説明会資料より    
1)排ガス 単位ng−TEQ/Nm3       

平成4年度
平成5年度
平成6年度
平成7年度
平成8年度
東部1号
      10
     7.9
   220
  −
   2.7
東部2号
      13
     3.4
   140
  −
   1.0
西部A
     890
   180
  5700
  −
  17
西部B
     360
  1800
 10000
  −
  11
西部C
    2300
  2000
 12000
  9.3
   0.77
測定会社
環境管理センター
環境管理センター
中外テクノス
東和科学 
環境管理センター
                      
2)飛灰(集塵器灰)                 単位(ng-TEQ/g

平成4年度
平成5年度
平成6年度
平成7年度
平成8年度
東部1号
      0.86
    11
    34
  −
  0.37
東部2号
      1.7
    12 
    14
  −
  0.89
西部A
     32
    28
   140
  −
 18
西部B
     30
    29
   390
  −
  1.5
西部C
     11
    23
    55
  0.29
  1.4
測定会社
環境管理センター
環境管理センター
中外テクノス
東和科学 
環境管理センター

3)焼却灰                         単位(ng-TEQ/g)

平成4年度
平成5年度
平成6年度
平成7年度
平成8年度
東部1号
   0.06
  0.04
 0.023
  −
  − 
東部2号
   0.02
  0.03
 0.025
  −
  − 
測定会社
環境管理センター
環境管理センター
中外テクノス
東和科学 
環境管理センター


平成9年度東西清掃事業所ダイオキシン類の測定結果  98.3.20所沢市広報より
排ガス中濃度(集塵器)      単位(ng-TEQ/Nm3)
      
東部
東部
東部
東部
西部
西部
西部
西部
西部
西部

1号炉
1号炉
2号炉
2号炉
A系炉
A系炉
B系炉
B系炉
C系炉
C系炉

入口
出口
入口
出口
入口
出口
入口
出口
入口
出口

0.78
0.57
0.27
0.29
3.4
22
5.0
14
1.2
0.29

飛灰   
0.52      
0.63      
6.4       
4.6        
0.082     
焼却灰
0.015
0.0038
    −
    −
   −

 単位(ng-TEQ/g)




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