私たちは所沢の住民です。これまで、これといって”運動”をしてきたわけではありません。ダイオキシンに恐怖を感じ、機会がある毎に説明会に出たり、講演を聴いたり、産業廃棄物処理場を見に行ったり、新聞の関連記事を見たりしてきました。もちろんダイオキシンがこの所沢から一日も早くなくなって、不安のない、健康な毎日を送りたいと願ってのことです。
 しかし、この一年ダイオキシン問題を”見て”きて私たちが本当に安心して暮らせる日はそう簡単にはやってこないのではないかと感じています。家からは煙も見えませんから、最近は「もういいや、ダイオキシンはないと思って暮らそう」等と思っていたところへ、5月「ニュースステーション」の報道がありました。翌日には職場でも話題になりました。同僚は、私が住んでいるところよりももっとひどく汚染されたところで子どもを育てています。ダイオキシンの影響を受けるのは、住民だけではありません。所沢に勤務する者もまた同じです。これまでは「そのうち何とかなるんじゃないの」と思っていた人も危機感を感じています。同僚の「なんでサリンまいたら罪んなるのに、ゴミやさんが毒まいて罪にならないの?!」という言葉にはっとしました。このまま傍観しているばかりではいけない!
 
 1991年からすでに煙の害が発生し、それが放置されていた事には驚きを禁じ得ません。昨年、「ダイオキシンを少なくし、所沢にきれいな空気をとり戻すための条例」が可決され、国の方も規制に動き出したのはひとえにその頃からダイオキシン問題に取り組んで下さった市民団体の皆様のおかげだと、”遅れてきた”私たちは思っています。しかし、汚染された土壌は未だなんの手だてもとられないまま、子供たちが遊びまわっています。既存の焼却炉は5年間の猶予期間があるため煙は絶えず、焼却灰は山になって積まれています。市は、調査、調査といいますが調査を始めてもう何ヶ月たったでしょう。公園で子供を遊ばせるのは「お母さんの判断で」といいますが、保育園に通う我が子の散歩を、小中学生の我が子が校庭で遊び、授業を受けることを親の判断で止められるでしょうか。
 一体私たちこのままで大丈夫なの?
 この、不安な毎日から誰か助けて!全国の皆さんここ所沢の現状を見て!所沢の皆さん力を合わせて!日本のどこかで私たちと同じような問題で苦しむ人が増えないように!同じ問題を抱えているところは一緒に知恵を出し合って!
安心して暮らせる日が一日も早く来るよう!


 所沢には40以上もの市民団体があると聞きます。どうぞ活動をおよせください。当ホームページが活動をしている方にとっても、していない方にとっても実態を把握する、ごみ問題を考える、行政に働きかける、一助になれば、と思っています。
 
 なお、ダイオキシンという物質そのものについては、他のホームページで詳しく、わかりやすく紹介していらっしゃるかたが沢山おられます。リンクをさせて頂いていますのでそちらの方をご覧下さい。