1991年から野焼きの被害
所沢北部に広がる雑木林のそばに住み、きれいな空気と豊かな自然を満喫していた私たちが廃材の野焼きに気付いたのは5年前。灰と嫌な煙の発生源は、100メートルほど離れた林の中でした。美しい松林で、ビロードのような苔におおわれていた一角に、解体業者が大きな穴を掘り、家屋の廃材を燃やしていたのです。そこから、火の手が上がって消防車の出動を何度も要請したり、埼玉県西部環境管理事務所に訴えたりすることが日常生活の一部になりました。キジや野うさぎなど小動物は消え、キノコも生えなくなり、キノコ狩りやオリエンテーリングを楽しむ人々の姿も途絶えてしまいました。 (所沢にきれいな空気をとりもどす会・資料より)
<今までの活動>
連絡先042−943−0757渋木 幸子
平成10年1月15日、私たちはダイオキシン血液検査を受けました。ところが私たちに知らせる前に、マスコミ関係に平均値がしらされ、報道が先になるかもしれないので、ご承知おき下さい、という手紙が届きました(4月9日)。必要なのは、どの地域の何歳の人が、どんな数値か?という事実です。私たちは市長へ次の要請をしました(4月13日)。
1.平均値の発表は、ここの生データを隠蔽してしまいます。検査された本人も、検査されなかった方たちにとっても、個々の生データの全貌を知りたいはずです。プライバシーを守るのは、氏名をふせれば、事足りるでしょう。
2.ダイオキシン類、環境ホルモンはまだまだ道の問題が多く、現段階では専門的権威者は存在しない、と聞き及んでいます。従って、専門委員会の安全宣言まがいの発言はやめて下さい。専門委員は個人名で汚染者への助言をして下さい。
3.高濃度汚染者に対する専門委員からの助言は、具体的対応を明確に教えてください。また現在の研究レベルではわからない領域では、その旨を明らかにした上で参考意見、あるいは、国際文献などで発表されている各国の情報を教えて下さい。
現実を直視しなければならない時に、平均値はそれを妨げる役割しかしません。平均値はやめて全情報公開を申し入れたのですが、市担当者の対応は次のとおりでした。
平成10年4月20日 所沢保健センターにて 保険センター長 健康推進課長
「平均値を出すのはやめません。この決定は市長と話し合いで決めました。理由は、市民の皆様に不安を与えないため」というのです。昨年9月発覚の西部清掃工場<データ隠し>の市長弁解と同じ理由。またまた<データ隠し>をつげるものです。