所沢市長はダイオキシン汚染の加害者だ!

この趣旨に賛同される方は、ぜひ連絡下さい。
連絡先: TEL&FAX 042-995-5258  富田昌子(牛沼地区)


1.血液、毛髪、母乳汚染の実態情報を市民の手に取り戻し、行政責任を追及しよう!
  4月28日、市当局は、血液、毛髪、母乳のダイオキシン濃度調査の結果をマスコミに公表し、所沢保健センター長は「全国平均、県平均よりも低くて安心」等と発言して、安全宣言まがいの世論操作を行っています。私達は、市当局の調査発表が、まずマスコミ報道が先行し、平均値発表によるデータ隠し世論操作になることをおそれて、「所沢市長の新たなダイオキシン隠しを許すな」のビラを配り、市当局の平均値発表に対し、事前に、厳しく抗議して参りました。
しかし、市当局は、私達の抗議を全く無視し、マスコミ先行の平均値発表を強行したのです。被調査者に対する報告は、マスコミ発表の後で到着しましたが、郵送された「中間報告」の血液調査資料から次のようなことが明らかになりました。

(1)血液調査総数35名で、最低値0.13TEQ/pg脂肪(PD・PF)、最高値は29、全体にわたって格差ばらつきがあること。

(2)市は所沢を4地区に(東西南北)に分けて集計しましたが、西、南は合わせて3例しかないため、西・南2地区を一つにまとめて居住地別を集計していること。
東地区=松郷、松井、安松、東所沢、東部清掃工場、所沢インター焼却場密集地。
西地区=三ヶ島、西部清掃工場周辺。南地区=山口、吾妻、旧町、小手指、北野最終処分場。
北地区=富岡、新所沢、中新井、並木、くぬぎ山焼却場密集地周辺。

(3)焼却炉が林立する、くぬぎ山焼却場密集地区周辺を含む北地区が、最高14,最低値0.3,平均値5.03と予想以上に低く、35名の22名が北地区ですから、全体の平均値を大きく押し下げていること。

(4)東地区は10名、最高値29,最低値0.13ですが、上位値4位まで東地区に集中。

(5)西・南地区は3名で、それぞれの値は、13,11.6,9.6,であること。サンプルの少なさから、何もはっきり言えないが、市長のダイオキシン隠しの西部清掃工場周辺の人が含まれているかどうか?平均値ならば?この地区は最高?

(6)居住年数別で見ると、血液検査をしたのは5年以上の所沢居住者ですが、5〜9年の所沢居住者3名は、それぞれ、29,20,19の値を占めて、最も高く、5年未満の人を調査対象から外したことは、根拠のないことが示唆されること。

(7)いささかでも貧血のある人や高齢者は、調査対象から外されました。80名ほどの申込みがあったといわれていますから、45名ほどがはねられたわけです。富田(牛沼地区)と東部清掃工場近くに居住するN三も、初めは貧血を理由に検査を拒否されましたが、自己責任を主張して検査を受け、その結果でた値は、富田は19でワースト4位の高値、Nさんも20で三番目の高値でした。


2.東部清掃工場がダイオキシン汚染の元凶だ!
 公表された調査結果から、調査対象を知ることのできる範囲でマッピングすると、次の様な事が浮かび上がります。
東部清掃工場周辺の東所沢−東川−牛沼にかけて、ダイオキシン汚染の集中地帯だ、ということです。焼却炉が集中するくぬぎ山周辺を含む北地区の値が東地区より低いのが事実だとすれば、東部清掃工場がダイオキシンの汚染の発生の最悪の元凶だという推定が成り立ちます。そうだとすれば、市長、市当局がダイオキシン・データ隠しの張本人、斉藤市長の「マスコミ・世論操作優先」の今回の調査結果公表の真意は、自体をまやかし隠蔽する事にあるのです。所沢市の汚染実態に関しては、次のことが明らかになっています。

(1)釜山さん(健康を考える会)所沢ニュースNo.212における報告によれば、次のようなものです。
小中学校のぜん息、アトピーの発生は、所沢市の全域に驚くべき高率で広がっていますが、東地区の小学校は、東所沢小学校53.3%(アトピー44.1%、ぜん息9.1%重複あり)を筆頭に、軒並み上位に名を連ねています。小学生10人中4〜5人がぜん息、アトピーに苦しめられているのです。他の地区でも、ぜん息、アトピーの発生率は軒並み高く、最も低い南小学校でも36.9%(あとぴー28.7%、ぜん息8.1%
重複あり)です。釜山さんたちは、この件につき、所沢教育長等に対し説明会を求めています。

(2)杉浦先生(東洋大)の発表は次のようなものです。
北地区のくぬぎ山から東部清掃工場の方向に向けて南東方向(中富近辺)二酸化窒素の濃度のきわめて高い山があり、東地区の掉尾清掃工場付近に2番目に濃度の高い山があります。(二酸化窒素は焼却量のバロメーターと見られています。)

(3)「複合汚染被害者の会」によれば次のようなものです。
東部清掃工場から東川にそう東地区に、さまざまな健康被害障害の子どもの出生が顕著です。マスコミ報道で周知のことですが、同会は5月26日、所沢市長を「人の健康にかかわる公害犯罪に関する法律」に基づき刑事告発し、5月28日付けで同告発は浦和地検に受理されました。
浦和地検は告発状に基づき所沢市長を取り調べることになります。私達はこの刑事告発を支持したいと思います。


3.今回のダイオキシン調査に重大は欠陥あり
 1.に述べたように、今回の調査はサンプル抽出そのものに欠陥があり、汚染実態の把握には遠いものがあります。95年以降、くぬぎ山地区を中心にした土壌や黒丸のダイオキシン汚染調査が、摂南大学の宮田教授によって行われておりますが、今回の北地区の血液調査表はそれらに比して、奇妙に低いことが特徴です。なぜでしょうか。
第一の理由は、宮田教授の調査には、PCDDとPCDFという2群のダイオキシン類と、毒性の同一性により欧米ではダイオキシン類に含まれているコプラナPCBが調査対象に入っているのに、今回の調査では、それらが外されていることです。
なぜ、市当局は、このような欠陥調査を行ったのでしょうか。


              ダイオキシン汚染を低く見せるためなのです

これは昨年、斉藤市長が「不安を取り除くため」西部清掃工場の高濃度ダイオキシン隠しをしたのと同じ理由です。谷まともな理由が考えられるでしょうか。
第二の理由は、定量下限値(ND)未満のものを「ゼロ」とすることにより、多数あるダイオキシン異性体の累積濃度を低く見せかけていることです。たとえば、市の報告によれば北地区のSさんの数値は8pg/ TEQですが、NDの最大幅を組み込めば8pgは16pgになり、NDを二分の一に読み込めば12pg弱になります。富田の19の場合、NDの最大値をとれば26pg弱となり、二分の一の値に読み込めば23pg弱にもなるのです。
第三の理由は、所沢市と検査分析会社との共謀によるデータ隠し疑惑です。確かにそれは「まさか」の理由で、証拠はありません。しかし、私達の所沢当局への疑惑は正当な不信感のなせる疑惑なのです。

今回の血液、毛髪、母乳のダイオキシン濃度調査でわかったこと、つまり私達結論はこうなります。

所沢市長のダイオキシン隠しは続いている!その理由は、所沢当局そのものが、ダイオキシン汚染の加害者であることを知っているからだ。

4.所沢当局は、故意のダイオキシン隠をやめて、ただちに次のことを行うべきです。
(1)島津テクノリサーチに保存されていると思われる血液などの倦怠により、別の分析機関で分析すること。
(2)サンプル抽出wpきちんとした、本格的疫学調査を行うこと。
(3)同時に、健康調査を行うこと。つまり、サンプル抽出、分析友に第三者の研究機関に委託すること。(格段に分析料が安いアメリカの機関への委託も要検討)
(4)市は早急にダイオキシン調査説明会を開き、私達の質問、要求に応じること。

所沢市長のダイオキシン隠しは続いています
それは、市民健康に対する犯罪的加害者に他なりません。農家は農産物を売りに出すことができず、住民は家を売って逃げ出すこともできずにいるのです。
所沢市民は追いつめられています。所沢市当局の対応によっては、東部・西部清掃工場の操業をこのまま見逃すわけにはいきません。






市当局のダイオキシン濃度調査の公開説明会を要望します
今回の所沢市長名によるダイオキシン血液濃度調査説明会には反対です。6月1日付けで斉藤博所沢市長によって「毛髪、血液中のダイオキシン濃度調査結果の説明会の開催について」という通知が調査「協力者」宛に届きました。日時は6月20日(土)午後二時より午後3時まで。ところは所沢保健センター2階、多目的ホールとあります。
問題はその内容です。
要点は2点です。
第一
説明会の性格は「個人データ見方等」と限定してあること
第二プライバシーの保護のため、調査協力者のみにかぎるため説明会の本人宛で通知書と先日の調査結果のお知らせ(中間報告)を持ってきたもののみ、説明会を認めるという内容です。
なんということでしょう。
市長はダイオキシン汚染の被害にあっている所沢市民の不安と怒りをどう考えているのでしょう。
第一の問題は次のようなものです。
市長は説明会を「無知」な市民に文字通り教え、説明するための会に限定し自分のダイオキシン隠しや加害者責任に触れないことを目的にしているのです。所沢市民は専門的な知識がなくとも事態の本質は知っているのです。市長は説明会をしたという形式を整えるために今回のような説明会をするのです。

第二の問題は次のようなものです。

プライバシー保護を金科玉条にして大多数の所沢市民を排除しようというところに目的があるのです。
特に高濃度ダイオキシン被害者の複雑な不安を逆手に取り市長の責任暴露を隠すためにプライバシー保護を持ち出しているとしか思えません。


ではどうすればいいのでしょう。
プライバシー保護はいうまでもなく第一原則です。従って次のようにすべきです。

第一
個人への説明、現状では市が説明相談窓口を設置して対応すべきです。市役所には「ダイオキシン問題対策か」画あるし、ところざわ保健センターという施設もあるのですから極簡単なことではないでしょうか。大勢集まって説明するよりよほどプライバシーの保護になります。対策課にいくと、怖い職員が出てきたり、保健所長はダイオキシン調査結果が平均より低くて安全ということのみが仕事ではないはずです。
第二
第一とは全く別に所沢市長は市民全体に門戸を開いて説明会を開くべきです。今回の検査は個人負担があるとはいえ1件に30万円あまりの税金を所沢市民は負担しています。つまり本来この調査は所沢市、並びに所沢市民のダイオキシン汚染の実態を知るために行ったことであるはずです。個人のデータは個人のもの(プライバシーですがそれはその人の家族、その人の地域、つまり所沢市民全体のために勝ちと意味があるのではないでしょうか。

改めて要望します。今回のような一方的な説明会をやめ
(1)ダイオキシン類濃度調査などに関わる恒常的名説明会相談窓口を設置すること。
(2)すべての所沢市民に門戸を開いたダイオキシン濃度調査に関わる説明会を開くこと。