包材に関する企業への質問
所沢市は今年の4月からごみの分別が厳しくなりました。
市の清掃事業所からのダイオキシン類の発生を抑えるために塩ビのものは「燃やさないごみ」として回収することになったのです。しかし、私達庶民には何が塩ビ製品か、何がリサイクル出来るプラスチック製品かわかりません。そこで、企業に次のような手紙を出して聞いてみました。
6月14日に味の素、花王、明治製菓、キッコーマン、雪印乳業、日清食品に質問しています。今のところ回答は日清食品だけです。
突然お手紙致します。私は埼玉県所沢市に住む主婦です。所沢市民は今、 産業廃棄物処理場と、市の清掃事業所のゴミ焼却で排出されるダイオキシン類の 汚染で、大変不安な毎日を送っております。 ダイオキシンは、塩化ビニールを焼却したときに排出されると言うことで、 今年の4月からは、ゴミの分別方法も6分別に変わりました。燃やせるゴミと、 大型ごみ、びん・缶、有害ゴミは従来と同じですが、プラスッチック類は、 リサイクルごみ、塩化ビニールの製品は”燃やさないゴミ”として回収される ことになりました。 私たち市民も、ダイオキシンを少しでも削減させるために徹底した分別をしたい と思うのですが、何が塩化ビニール製で、何がポリエチレンのようなプラスチック 類なのか区別が付きません。今提示されている見分けの方法は、銅線に材質を焼き 付けて火であぶり、炎の色で確かめるというものです。しかしこれではダイオキシン を吸い込んでしまうのではないかと、不安です。 私が時折利用している生活協同組合の商品には、「包材の材質」として、細かく 表示されています。 例えば納豆 カップ:ポリプロピレン シート:ポリエチレン トップシール:エチレンビニルアルコール/ポリエステル張り合わせ たれ:エチレンビニルアルコール/ナイロン張り合わせ からし:ポリエチレン/ポリエステル張り合わせ 台紙:再生紙(古紙約85%含む) シュリンクフィルム:ポロプロピレン とりあえず、お店の人に何を売っているのかを把握してもらい、シールか何かを 張ってもらおうという意見もありますが、私は上記のように物を造って世に送り 出していらっしゃる方が責任を持って明記して下さるのがよいのではないかと思います。 そこで、質問なのですが、 1.貴社では、製品の販売、消費に伴って出るゴミの事をどのようにお考えですか。 2.また、これから上記のような材質の表示をしてゆくおつもりはありますか。 3.既に企業としてゴミの環境に与える影響を考え、削減・利用に取り組んで いらっしゃるところはありますか。あれば、その取り組みを教えて下さい。
1.質問:貴社では、製品の販売、消費に伴って出るゴミの事をどのよう にお考えですか。 回答:弊社の商品につきましては包材にポリスチレン、CPPなど、 外包材については紙やポリスチレンを使用しており、ダイオキシ ンの発生源となる材質のものは基本的に使用しておりませんの で、焼却をしても問題はないと思います。 2.質問:材質の表示をしていくおつもりはありませんか。 回答:包材に使用しております材質を表示する計画は、包材の種類 が多いので、現時点では、表示をする予定はありません。 3.質問:既に企業としてゴミの環境に与える影響を考え、削減・利用に 取り組んでいらっしゃるところはありますか。 回答:製品の消費に伴って発生するゴミについては、内包材・パッケ ージ等のダウンサイジング化、包材重量の軽量化などを通して、 ゴミの削減に努めております。 八倉様が、ご指摘のとおりゴミに関する問題は、1メーカーだけの問題 ではなく、行政・企業・消費者が、協力していかなければ解決できない 大きな問題となっております。 弊社は、環境問題に関しまして、1992年より各部門の担当役員を委員 に「環境対策委員会」を社内に設置して、積極的に研究・調査活動を行っ ております。 末筆でございますが、八倉様の健康とご活躍をお祈り申し上げます。 先ずは、取り急ぎご回答させていただきます。 ********************************** 日清食品株式会社 広報部 ホームページ担当 越智 修二 E-mail: webmaster@mb.nissinfoods.co.jp http://www.nissinfoods.co.jp/ ********************************** 日清食品はカップ麺の環境ホルモンでも大変そうですが、素早いお返事には驚きました。