ダイオキシンをなくすために
WHO(世界保健機関)に一緒に訴えましょう
一人でも多くの市民が参加してWHOに医療調査団派遣要請を

     ダイオキシン被害地の会代表世話人 牧野恵津子  連絡先 電話/FAX 042−943−6827

日本のダイオキシン規制は緩すぎる
 空気汚染は誰も逃げることができない深刻な問題ですが、日本大気のダイオキシン濃度は欧米の10倍以上。土ジュに付いても高濃度のダイオキシン汚染が全国各地で次々に明らかになっています。現在、ダイオキシンの主な発生源はゴミの焼却です。
 日本では、ゴミ焼却によるダイオキシン汚染問題は15んrんも前から研究者によって警告されていたのに放置され、ようやく最近、ダイオキシン規制が始まりました。ところが基準値が非常に緩く、これがきちんと守られたとしても、安心して暮らせないのが実情です。
 ドイツ全体で1年間に出るダイオキシンの量は4gとされています。焼却炉の集中する地域、例えば所沢周辺では、基準値が守られたとしても2ヶ月でドイツ1国を超えるダイオキシン類が出てしまう計算になります。
 北極階の高濃度汚染が示すように、ダイオキシンなどの有害化学物質の汚染はたいきや食物連鎖を通じ、国を超えて広がっていきます。日本の甘い基準値は国際的な立場からも許されません。


子ども達の未来が危ない
ベトナム戦争では10年間に166kgのダイオキシンが枯葉剤に含まれてまかれました。一方、日本にゴミ焼却から出るダイオキシンは年間15kgと言われています。日本のベトナム波の汚染が信仰し、ベトちゃんドクちゃんが続々と生まれても不思議ではありません。
また、ダイオキシンは発ガン物質であるとともに子宮内膜症や精子減少を引き起こし、風をひきやすくするなど免疫力を低下させ、アトピー、ぜん息や不妊症との関連も報告され、計り知れない健康被害をもたらしています。
更に、環境ホルモンとしても強力な作用を持ち、胎児や赤ちゃんに対しては、今まで問題にされなかったごく低レベルでの汚染でも悪影響をもたらすことがわかってきました。しかも、環境ホルモンとしての作用を考えると、胎児や赤ちゃんの時にさらされた影響が大人になって出てくるわけですから因果関係を立証するのは不可能に近いのです。お母さんの身体にたまったダイオキシンが母乳に出て、赤ちゃんに移行するのも恐ろしいことです。


あらゆる手だてを使ってダイオキシンを止めよう
 今までの公害問題を見るとわかるように、ダイオキシン問題を国だけにまかせては命と健康、子ども達の未来は守れません。欧米では当に厳しい対策がとられているのに、日本では未だに企業にダメージの少ないゆるい規制でお茶を濁し、抜本的な対策をとっていません。このままでは国全体に取り返しの付かないダメージを受けてしまうでしょう。市民の命と健康を最優先させるために、国際的、人道的な見地からの被害調査をWHOに要請しましょう。