複合汚染被害者の会
連絡先 中村勢津子 042−945−5647
平成11年3月2日
埼玉県知事
土屋 義彦 様
緊急対策要望書
所沢周辺の汚染被害者同盟
連絡先:複合汚染被害者の会
事務局代表 中村 勢津子
埼玉県の通称くぬぎ山といわれる野菜生産地の住民から、血液脂肪1グラム中のダイオキシン類濃度がTEQ値で実に400pg/g(fat)
以上の高濃度に汚染されているという実態が、住民独自でカナダの国際的に信頼できる測定分析会社に血液を送り、分析依頼した結果判明いたしました。
平成10年6月に茨城県新利根村の記者会見で発表された数値でさえ、男性の平均で80.8pg/g(fat)、女性の平均値で149pg/g(fat)
であり、日本人の平均値が17〜24pg/g(fat)といわれていることから、この20倍またはそれ以上の高濃度のダイオキシン汚染が埼玉県において検出されたことは大問題であり、県民の健康と安全な環境を確保すべき土屋知事にたいして、以下の緊急対策の実施を強く要望いたします。
1.所沢市、狭山市、川越市、三芳町の3市一町の産業廃棄物、一般廃棄物、および法規制外の小型焼却炉の密集する地域の焼却全てを 緊急に停止すること。
2.同地域の周辺住民の健康被害調査を緊急に実施すること。
3.日本における測定分析ではダイオキシン数値が見かけ上必ず低く出ることが所沢の人体血液中DXN類濃度測定分析結果より明らかにな りましたので、JAいるま野がすでに発表したDXN数値を全面的に見直し、特に、同地区での野菜の「安全宣言」を撤回するとともに、農家の 損害を全面的に補償すること。
4.環境庁が昨年末に同地域で実施したDXN類調査の、特に、血液中DXN類濃度測定分析結果の即時公開ヲ同調に申し入れること。
5.所沢市が平成9年末に実施した人体DXN類濃度測定分析結果を全面的に見直し、再測定分析の実施を斎藤所沢市長に指示すること。
厚生大臣
宮下 創平様
DXN類標準測定分析マニュアルに関する公開質問
複合汚染被害者の会
埼玉県所沢市では、平成6年に市の西部清掃工場から、12000ng−TEQ/m3というとんでもない高濃度のダイオキシン(DXN)が排出され、1年間に5.3kgという大量のDXNが周辺にばらまかれました。さらに、斉藤博所沢市長が県と共謀してデータを隠し、ことが発覚した謝罪として、市民の前で「死にものぐるいでダイオキシンに取り組む」と約束し、市の税金を1億6000万使って、人体DXN類濃度測定などを実施しました。
ところが、血液中DXN類濃度測定分析結果は、平均値8.21pg-TEQ/g(fat)と日本の平均値、約20よりも格段に低い値となり、市の健康相談では、この数値を使って、「所沢はそれほど汚染されていないので、安心して下さい。」と説明されたそうです。
当会では、測定分析を担当した(株)島津テクノリサーチ社に対し、平成10年6月15日付けで公開質問状を送付し、同年8月11日に同社より回答ヲ受け取りました。また、同年6月20日に血液および毛髪の被測定者に限定された所沢市主催の市民説明会で配布された資料をも参照し、今回、同社に再度公開で質問をしました。
来れたの資料から、厚生省の平成9年2月「廃棄物処理におけるダイオキシン類標準測定分析マニュアル」に基づきデータ分析し、TEQを計算するとDXN値が見かけ上必ず低くなることが明確にわかりましたので、ここに質問します。
大変ご多忙のことと重々理解しておりますが、DXN問題は人名に関わることであり、現在、所沢で大問題となっている農産物被害や、周辺で実際に起こっている健康被害の実情を十分にご理解の上、ぜひとも誠意あるご回答をお願い申しあげます。
質問1:平成9年2月「廃棄物処理におけるダイオキシン類標準測定分析マニュアル」に基づきデータ分析し、TEQを計算するとDXN値が見かけ上必ず低くなることをどのように考えておられますか。
質問2:なぜ、このような世界に例を見ないマニュアルを作られたのですか。定量下限値、N.D以下をゼロにする科学的根拠を聞かせて下さい。
質問3:特に低濃度域でのTEQ計算値が必ず低くでることから、必然的に平均値が下がり、正しいDXN値が求められていません。今後、適切なDXN対策を検討するためには、これまでの全てのDXN測定値を見直すべきだと思いますが、公式な見解を聞かせて下さい。
どうか、所沢のDXN類汚染の現状と事の重大さ、緊急性を認識され、2月末日までに正式に文書によるご回答の程、よろしくお願い申しあげます。
市民によるDXNクロスチェック実施賛同者呼びかけ
複合汚染被害者の会・事務局代表 中村勢津子
複合汚染被害者の会としては、本年(98年)春に所沢で行われた、血液DXN(ダイオキシン)濃度測定結果を分析し、厚生省の測定分析マニュアルおよび日本のダイオキシン測定分析が如何に時代遅れであり、DXN対策の正しい判断を誤らせるものであるかが、十分にわかりました。
当会では、本来ならば、市、県、および国が実施すべき、所沢周辺住民の「健康および不安調査」を本年2月より自ら実施しており、今回は世界的に信頼できる分析会社にDXNクロスチェックを依頼し、その結果を広く一般に公表することによって、行政およびこれまでの税金を使った日本でのDXN分析結果の問題点を明らかにし、多くの方々にこのとんでもない状況を理解していただきたいと思います。
なぜ、このようなおかしなDXN計測および分析が行われてきたのか?行政の問題か?測定分析会社の問題か?その点を明らかにするためにも、どうか、一人でも多くの方に賛同をいただき、一点でも多くのクロスチェックを実施し、これ以上税金の無駄遣いのないよう大人としての義務を果たし、将来の子ども達に残すべき安心できる環境を確保すべきと考えます。
以上のような主旨で、ここにDXNクロスチェック基金の設立とカンパを呼びかけます。主旨ご理解の上、ご協力をお願い申しあげます。
郵便振り込み口座:11060−9−20863 複合汚染被害者の会
DXNクロスチェックの会カンパと明記して送金ください。
振り込み取り扱い票が必要な方は、ファックス又は電話にてご連絡下さい。(042−945−5647)
市長リコール準備会”1000人市民ネットの会”(仮称)を発足させます。
再三にわたるダイオキシン被害救済要請を無視したのみでなく、ダイオキシン汚染調査で「データ隠し」「データ操作」を、あのてこの手で繰り返し、ダイオキシン汚染情報を歪曲しながら今なお市長は、「市民に不安を与えないため」と公言して憚りません。が、その実は、市民からの責任追求を逃れるための自己保身以外のものではありません。
そのために、刻一刻、被害が蔓延し、重大な障害を生み、命も奪われているのです。祖庁の安西行為を、もうこれ以上容認することは、共犯者ともなりかねません。
今後の運動について、ご参加と進め方につきご相談したく、ご案内申し上げます。
議題: 運動のスケジュール(案)について
日時: 6月13日(土)10:00〜13:00
場所: 新所沢公民館 (5月31日参加の方が主となり討議します。
議題:市長リコール”1000人市民ネットの会”
「固定資産税・都市計画税不払い」供託計画
日時:6月14日(日)13:00〜16:00
場所:並木公民館 (市民岡谷広くご参加をお願いしております)
WHO(世界保健機関)への「救援医療団の緊急派遣要請」
WHO(世界保健機関)への「救援医療団の緊急派遣要請」の組織が、5月31日zyけ発足。”ダイオキシン被害地の会”代表世話人は牧の恵津子です。綿貫礼子先生からご賛同のメッセージをいただき、東大ゼミ学生グループの英訳協力が得られ、全国環境市民グループからも多数のご支援を頂いております。近日中に、発起人の自署名と、賛同団体名を連記した要請状が発信される予定です。(参加希望グループは至急ご連絡下さい)
所沢市長を告発
5月26日浦和地検提出の、所沢市長刑事告発状は、28日付にて受理されました。「人の健康にかかわる公害犯罪に関する法律」違反として、所沢市長斉藤博は、検察庁の取り調べを受けることになりました。この報道は、全国的に大きな反響を生みました。激励の声と共同の言葉が、電話・ファックス・手紙を通じて、連日届けられています。
固定資産税・都市計画税不払いを宣言
1998年5月6日、所沢市が緊急対策を実施するまでの間、事実上、財産の目減り被害を被っている固定資産税評価の不当性を抗議し、「固定資産税・都市計画税不払い」を所沢市長に通告しました。現在損害賠償の請求も検討中。
総理大臣請願ハガキ運動 一枚 100円 参加して下さる方は中村さんへ連絡を。
”ストップ焼却”実現まで毎月反復発信!
はがき表 はがき裏
東京都千代田区永田町 総理大臣官邸
内閣総理大臣 橋本 龍太郎 殿
私は、ダイオキシン複合汚染災害地域の住民です。
憲法16条および請願法に基づき請願いたします。
請願者
住所
氏名 印
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ダイオキシン災害救済請願書
ゴミ焼却20年、ダイオキシン複合災害の真っ先の
犠牲者は胎児はじめ子どもたちです。もの云わない
命が傷つき、殺されて、未来は刻一刻奪われています。
もう傍観はできません。無知と不作為は戦犯にまさる、
いまや、重大なる行政犯罪と化そうとしております。
災害対策基本法第28条の2の緊急災害対策本部を設け、
ただちに、下記の緊急救済対策を実施してください。
記
1 ダイオキシン被曝土壌40ピコ(TEQ−pg/g)
以上汚染焼却場4q周辺を災害緊急地域として認定
2 災害緊急地域の被害状況調査および救済対策の発令
3 災害緊急地域焼却場の操業を即時全面停止させる
<総理大臣へ一言>
ダイオキシン災害救済運動 請願代表 中村勢津子
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健康調査および不安調査を実施しています
命・健康そして子どもたちを守れるのは私たち一人一人の
大人です。勇気!元気を出して!一緒に所沢を!埼玉を!
日本を!地球を守ろう!
ダイオキシン類を含む有害煙による汚染の影響調査
調査項目(はい、いいえ、いづれかに○印)
1.煙・大気汚染による被害を自覚していますか。 はい ・いいえ
2.被害は健康についてですか。 はい ・ いいえ
はいに○をつけた方は、いつごろからかどんな症状か、具体的にお書き下さい
3.子どもの健康被害を感じる?
はいに○をつけた方、↓(例・アトピー、ぜん息、鼻血、風邪をひきやすい等)
4.妊娠、出産に不安を覚える? または、被害にあった はい・いいえ
はいに○をつけた方、↓
6.不安を感じている? はい・いいえ
はいに○をつけた方、↓
7.ゴミ問題および行政に知らせたいこと
連絡先 TEL
氏名 年齢 歳 男 女
市民の生の声として集計し、国県市の行政に働きかけるため貴重な資料とさせていただきます。
皆様にぷらいばしーは厳守いたします。本来行政が行うべき事ですが、再三にわたり調査を要請して参りましたが、行政当局は、市民の被害調査を致しません。明らかに被害が出ているのに”因果関係が不明”との理由で調査もせず焼却もやめようとしません。私たち市民が、自ら調査するしかありません。今のままで焼却が続きますと、原爆ヒロシマ・原爆ナガサキ同様、”ダイオキシン所沢”の異名を後生に残しかねません。
一刻も早く!
調査票の回収と情報交換会ご案内
日時:1998年5月31日(日)午後1時30分〜午後5時
ところ:新所沢公民館
健康調査および不安調査表をお持ち下さい。
上記日時以外でご協力頂ける方はFAXまたは郵送でお送り下さい
〒359−0042所沢市下安松939−18 TEL FAX042−945−5647 事務局 中村勢津子
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